6月31日6時30分

＜出版社の内容紹介＞
この本は、ごご6時30分よりまえに、よんでください。
なぜ？
そうすると、6月31日に、きっと、あなたはてがみをうけとるでしょう。 えっ？

こんな不思議な出だしではじまる、「王さまシリーズ」でもおなじみの寺村輝夫のナンセンス童話がよみがえります！
普段当たり前に使っている“日本語”ということばを駆使し、本文のいたるところにちりばめられた「ことばあそび」がこの本の魅力のひとつ。どこか屁理屈にも感じられる会話、同音異義語の多さ、日本語独特の言い回しなどによって進んでいく、リズム感あふれる文章の魅力をご堪能ください。

もうひとつの魅力は、人気作家・安野光雅氏による挿絵。ほぼ最初から最後まで、安野氏の絵がふんだんに使われています。カラフルな表紙から版画や切り絵を思わせる挿絵まで。その絵を見ているだけでも十二分に楽しむことができる一冊です！

※本書は、1974年・童心社から出版された『6月31日6時30分』（現代童話館）を底本に、新たに出版するものです。