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何か失敗するたびに、妹を笑うおねえちゃんにずっと鬱憤(うっぷん)をはらしたいと思っていた小学4年生の依央里(いおり)。 ある日、友だちと下校中、赤い前かけをしたおじぞうさんが空地にポツン。 おじぞうさんのまわりには、色とりどりの前かけをした7つのタヌキのおきものと木の札があり、そこには、『こらしめじぞう』と。 このじぞうは、世の中のふらちな人間を、こらしめるために、作られたじぞうなり。 手を合わせ、こらしめたいと願う相手の名をとなえれば、かわりにこらしめてくれる。 そう書かれてありました。 おねえちゃんをギャフンと言わせたい。 依央里は軽い気持ちでおねえちゃんのことを願ってしまいます。 と、「おいらが、こらしめてやるでやんス」。 失敗を笑うおねえちゃんをこらしめる1章、話を横取りする友だちをこらしめる2章、逆ギレするひとをこらしめる3章からなる短編集。 3人の小学生がこらしめたいと願った相手は? ちょっぴりこわくて、わくわくする物語。
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