ちいさなタグボートのバラード

大型の船などを狭い港の内で曳航するための船、タグボート。
港の中しか知らないタグボートは、世界中を旅する客船や貨物船、自由に空を渡る海鳥を見つめ、自分が直接見ることが叶わない海の向こうへ思いを馳せます……。
1ページ1ページが、まるで絵画のように描かれ、あふれでるドラマには、郷愁、異国へのあこがれ、そして何より、自分自身の生き方への誇りが。
ロシア出身のノーベル文学賞受賞詩人ヨシフ・ブロツキーが、まだ無名だった頃、子ども向けの雑誌に寄せた詩を、半世紀の時を経て、国際アンデルセン賞画家賞受賞イーゴリ・オレイニコフが絵本にしました。