2/17（月）～『花さき山』50周年記念パネル展

絵本『花さき山』が刊行されてから、半世紀が経ちました。
この絵本が、今もなお色あせることなく、幅広く読み継がれている理由はどこにあるのでしょうか。
誰かのことを想い、誰かの心に寄り添うたびに、山奥に一輪の花がぽっかりと人知れず咲く……。
信じていたい、話です。大事にしたい、話です。

不寛容なこの時代に生きるわたしたちは、誰かを思ってこころの花を咲かせる瞬間を忘れてはいないでしょうか。
半世紀たって、あらためて現代に通じる絵本『花さき山』にいま一度スポットをあてたいと、パネル展を企画しました。

いま、子どもの7人に１人が貧困に苦しんでいます。現代にも「あや」は大勢いるのです。
「あや」は、花さき山で「山ンば」と出会い、境遇を越えて自分で自分を受け入れること、自己を肯定する力を得ました。 身近にそんな大人がひとりいるかいないかで、子ども時代は変わるはずです。

今回の展示では、滝平二郎さんの美しいきりえのパネルを6場面展示いたします。斎藤隆介さんの心に深くしみるストーリーと滝平二郎さんの黒が際立つ美しいきりえの世界を！

ぜひ、クレヨンハウスにお越しください。