【12/25まで】東京店２F・ウォルドルフ人形ちいさな作品展＆ 展示品販売会

ウォルドルフ人形は、ご存じシュタイナー教育からうまれた、すべて自然素材で作る抱き人形です。
その子にとって身近なおとなが、その子のことを思いながら、一針一針ていねいに仕上げていきます。今年ウォルドルフ人形を贈られたその子が、30年後のクリスマスウィーク、幼いひとに、新しい抱き人形を作っているかもしれない・・・。
そう想像するだけで、こころが弾みます。

子どもたちの暮らしには、父母や祖父母がいて、園の先生や保育士がいて……。その子を愛し、成長を願う大人たちに囲まれて、子どもは日々を送っています。
それでも、子どもには、その子の心のうちを、ためらいなく打ち明けることのできる「別の存在」を必要とする時があります。抱き人形に「あのね」と呟く時、子どもの心はすこしだけ軽くなり、悲しみや喪失から逃げるのではなく、それを事実として受け止める瞬間を獲得できます。
古今東西の完成度が高い絵本が、「抱き人形」に当たる存在（子どもが想像の中でつくりあげた誰かや何か）をテーマにしているのも、そういった理由からです。
もちろん、楽しいこと、心躍ることも「あのね」です。さらに、誰かをお世話する充実も、人形から受け取ることができるのです。
子どもはいつも愛される存在であるだけではありません。
自分から愛し、愛したものをケアすることも充分できるのです。

そんな人形の一つでもある、ウォルドルフ人形完成品が、クリスマスまでの期間限定で勢ぞろいしました。
羊毛文化を基とするスウェーデンの手仕事を、広く日本の子どもたちに手渡し続けている「スウェーデンひつじの詩舎」のみなさんが、一体一体に心を込めて手作りした、世界に一つだけの人形は、 髪形や服装だけでなく表情もすべて一点ものです。