今月の英語絵本コース（クレヨンハウス通信 538）

身寄りのないネコのワタシは、灰色の日々を過ごしていた。
そんなある日、少女がワタシを家に引き取り、それからというものワタシはまるで女王さま扱いだった。
しかし、そのうちにあれしちゃいけない、これしちゃいけないと決まりができて、今度は悪者扱い！
「ここまで！」と憤慨して家を出た。
闇は不気味で、夜気には骨まで冷やされた。
ざんざんと降りはじめる雨。
ワタシは後悔しはじめ、結局出てきた道を戻りはじめた。
そこに、キャーっ。
ワタシをむんずと掴む手が……！

［英語絵本・入門｜ブッククラブ☆P1 コース］

メイプル（カエデ）とウィロウ（ヤナギ）は仲良しきょうだいで、いつでも一緒。
ふたりだけに通じ合うことばさえあります。
かくれんぼのときの妹の数の数え方が少々いいかげんでも、姉が雨の時に傘を自分のほうに寄せて持っても、ふたりは許しあえるほど仲良しでした。
ところがタンポポを見つけたある日のこと、メイプルは飛び散らないよう集めたいのに、ウィロウときたらタネをそばからプーっと吹き飛ばします。
そこで、ふたりははじめての仲たがい。
泣き叫ぶふたりは、頭を冷やすようそれぞれの部屋に入れられてしまいます……。

［英語絵本・中級｜ブッククラブ☆P2 コース］

父は子どもの頃から、石壁や採石場で石の採集をしていました。
ポケットにも頭にも（役に立たない）石しか入っていないと、ひとびとにからかわれましたが、父は気にしませんでした。
おとなになりちいさなガソリンスタンドを経営しながらも、大切にしていたのはその採集した石と鉱石と、チェス一式でした。
加えて、当時普及しはじめた自家用車の部品も、後の大不況時の修理ブームには重宝されました。
しかし父はその後失職。
求職の合間に通った博物館で、人生の転機が訪れます……。

〈翻訳版〉
『あたまにつまった石ころが』
キャロル・オーティス・ハースト／文　ジェイムズ・スティーブンソン／絵　千葉茂樹／訳
光村教育図書／刊
1,540円（税込）

［英語絵本・上級｜ブッククラブ☆P3 コース］