落合恵子のBOOK CLUB
商品コード:9784808310585

偶然の家族

「いろんな家族があるのよ。本当にいろんな、ね。あなたは、まだ知らないけど」
1,540円(税込)
1,400円(税抜)
著者名
落合恵子/著
出版社名
東京新聞出版
ページ数
264
発売日
2021/03/18
クレヨンハウス主宰・落合恵子の、復刊書籍です。
30年を経て、血縁を超えた〈家族〉のかたちを問い、考えるべく、東京新聞の女性記者のかたが定年退職前の最後の仕事として「復刊」を手掛けられました。

……こんな時代だからこそ
ひととひととの「距離」を考えたいですね。
ありがとうございます。重版となりました……。(2021年4月)

落合恵子のブログ
本書籍についての記事は こちら (2021.3.24)
 編集担当・矢島智子さん(東京新聞)より

駆け出しの新聞記者だった1990年春、この小説に出会った。ゲイのカップルやシングルマザーら、当時の世の枠組みから外されがちなひとたちが血縁によらない家族をつくり上げる物語で、私はとても勇気づけられた。それから30 年。今こそ読まれるべき作品だと思っていた折、出版部門に異動になった。定年まで残り1年。やるなら今でしょ! と自ら復刊を手掛けた。

<出版社の内容紹介>
1980年代、直木賞候補の常連だった作家・落合恵子が1990年春、一冊の小説を世に送り出した。31年後の今の姿を加筆して復刊。
舞台は1989年、東京・中野。その一角だけ武蔵野の面影を残すような樹木の生い茂る洋館のアパート。ここに暮らすのは6歳から66歳までの男女7人。世代も境遇も異なるが、生まれた家や婚家などで家族に傷つき、偶然にここに集まってきた。大家族のように暮らしながら、それでいて個の生活に踏み入らない節度に、住人は癒やされ、強くなっていく。樹々や草花、鳥や昆虫、そして手作りの料理の数々…。日常をいとおしむような場面に彩られた小説は、今こそ輝きを放つ。

『血縁の家族に疲れ切って、「結縁」の家族を新しくつくりあげる人々を書いた『偶然の家族』。この小説には、年が離れたゲイの恋人同士も登場する。(中略)。親しい文芸関係の編集者から、言われた。「なぜ、敢えてゲイを書く必要があるのだ」。なぜと問われても、わたしが心惹かれるのは、書きたいのは、社会の枠組みから、ともするとはずれがちなひと、はずされる人々なのだ。』
 ( 『「わたし」は「わたし」になっていく』=東京新聞= より)

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