りすねえさんのさがしもの

どうぶつたちが楽しく暮らす、くるみの森。
りすねえさんは、森の中心に近いカラマツの木の穴に住んでいます。
ある日、そのお家からとても悲し気な声が聞こえてきました。
「もうダメだ……」
頭を抱えて、ため息をこぼすりすねえさん。
なんと、大事な大事なコンサートチケットをなくしてしまったのです。
朝からずっと家中探したけれど、どこにもみつかりません。
途方に暮れていると、友だちのシマエナガがやってきて……。
しっかり者だけど、すこしあわてんぼうなりすねえさんと、その友だちが繰り広げる、にぎやかな日常を描いています。
児童文学の総合誌『飛ぶ教室』に掲載された、表題作「りすねえさんのさがしもの」の他2編を収録。
なにげない日々の中にも、大切なものが隠れていると感じることができる短編集です。