ホホジロザメ

「海のハンター」とも言われるホホジロザメ。
凶暴で、ひとを襲うなど恐ろしいイメージがありますが、どうやって狩りをしているのか、どのように子どもを産み、育てるのか、その生態はあまり知られていませんでした。

本書はそんなホホジロザメに迫る、シャークジャーナリスト沼口麻子さんの科学絵本。
海に溶け込むからだの色や、はやく泳ぐためのウロコの形状、獲物の肉をかみ切りやすい歯。
一匹のホホジロザメのすがたを追い、獲物を捕らえる瞬間などを迫力あるイラストで描きながら、からだの特徴はもとより日常をわかりやすく解説します。

たまごをから帰ったあかちゃんザメを育てるおかあさんザメの様子まで描かれていて、あんなに怖い顔つきをしているのに、ちょっと愛おしく思えてくる、そんな作品です。