みずならのいのち

北海道の寒い冬が終わる頃、シマリスが冬眠前に埋めたひとつのどんぐりが芽を出します。
そのちいさな芽は100年後、大きく立派なみずならの木に。
200年後、幹にうろができるとフクロウが巣を作ります。
みずならは300年、400年と歳月が流れる中で、動物たちに食べ物や棲み家を与え続け、大自然の中で800年もの長い年月を生き抜いていきます。

壮大なスケールで、自然の厳しさ、共存する生き物たち、そしていのちについて手島圭三郎さんが木版画で、活き活きと描いています。