わたしとあなたのものがたり

学校の教室には、茶色い肌の子どもは私ひとり。
授業で奴隷制について勉強したときに、みんなが私のことをじっと見ているように感じます。
「もしも、そのころに生まれていたら、みんなと一緒に勉強することもできなかった。だから、ありがたいこと。」
そう思う私。
だけど、女の子たちがクスクス笑ったり、私を指差したり。
その光景を目にした私は、逃げ出したくなりますが……。

幼いころのエピソードと一緒に、自分も同じ気持ちだったことを娘に語る母の姿が描かれてます。
作者の子どもが実際に感じた想いがきっかけとなって、生まれた本作。
「自分自身に向き合うこと」の大切さを教えてくれる最後のメッセージは、特に心に響きます。