矢野誠人の写真絵本 うりぼうと母さん

からだの模様が野菜のウリに似ているから「うりぼう」、イノシシのあかちゃんの呼び名です。
兵庫県六甲山に生息するイノシシを、6年かけて撮影した動物写真家の矢野誠人さんは、「街中に降りて人を傷つけてしまったり、農作物等の被害が甚大な害獣としてだけではなく、とても穏やかでゆっくりとした時間を過ごしている彼らの本当の姿を見ていただきたいのです。」と、話します。
この写真絵本で切り取られているのは、おかあさんのあたたかな眼差し、やんちゃだけれど、まだまだおかあさんに甘えたいうりぼうたちの、微笑ましい姿。わたしたちが共生するための一歩として、知っておきたい姿でもあります。