あかちゃんがうまれる絵本

「今日、わたしはお皿を洗わなかった」
よみ人知らずのこの詩にふれて
救われた母がどれほどいるだろう。
ご出産祝いに、そっと手渡したい詩集。
もちろん、父となったかたへも。
（子どもの本売り場スタッフＹ.Ｉ）

絵本作家・長谷川義史さんが、３人の子どもの出産に立ち合って描いた絵日記が３つ。
ひとりめは病院で、ふたりめは助産院で、３人目は自宅で、と出産のスタイルもいろいろ。
村中李衣さんは、この出産絵日記の存在に注目し、世に生み出すのに立ち合った、いわば「助産師」さんです。
その村中さんとの対談では、３つの出産をふりかえり、いまこそ語れるとまどいや本音も……。
出産って、どんなふうにすすむの？　おとうちゃんは何ができるの？ 出産を迎えるおかあさん、おとうさん、きょうだいと、家族一緒で読んでみてください。

顔も同じ、コップも同じ……名前だけ違うふたごの妹たち。
もちろん好きなものも一緒だから、何でも取り合いになっちゃう。
そんな妹たちの世話で、ちいさなおねえちゃんは、もう大変。
かあさんの代わりにがんばらなきゃ。でも、おねえちゃんだって、泣きたいときがあるんだよね。
成長する、おねえちゃんにエールを。

作者が約７ヶ月産院に張り込み撮影した新生児たち。最初に登場するのは「出生後25秒」の女の子。まだへその緒がついています。どのあかちゃんも表情豊か！　初版から40年以上経ったいまも色褪せない魅力に引き込まれます。

「わたし」が生まれた夜、電話で報告を受けたママは、パパを起こして一目散で病院へ。血のつながりはなくとも、確かに〈親子〉になった夜のこと。イラストの端々からも、わが子を思う両親の思いが伝わってきます。

もうすぐ３人めのあかちゃんが生まれます。
おにいちゃんとあこちゃんは、おとうさんに質問します。
「おしえて。おとうさんがおとうさんになった日のこと」
おにいちゃんを、はじめて抱っこして震えたこと……。
あこちゃんを、はじめてお風呂に入れたとき……。
おとうさんも最初からお父さんだったわけじゃあ、ないんだね。

寝て、泣いて、おっぱいを飲むことを繰り返す生まれたてのあかちゃん。
走ったり、怒ったり、おかあさんといっしょに遊んだりする2～3歳まで、あかちゃんはみるみるうちに成長していきます。
絵本作家、えがしらみちこさんが、出産してから記していた育児記録を元に、発達心理学者、大日向雅美さんのアドバイスが加えられた絵本。
月齢を大きく分け、赤ちゃんの成長だけでなくその折々にえかしらさんが感じていたことを書くことで、ひとりひとりのペースに合わせて読み、感じることができます。
育ちを「ゆるやかに」とらえ、「できるようになった」ことをよろこびあう、子育ての記録てす。
出産祝いのプレゼントにも。

「もうすぐあかちゃんがうまれるの。おにいちゃんになるのよ」
おかあさんからそう言われて、ずっとずっと楽しみに待っていた、けんちゃん。
そしてとうとう家に、あかちゃんがきた！
あかちゃんの頭をそっとなでなでしたり、ほっぺをこちょこちょしてみたり。
ちっちゃな手のゆび先の、ちっちゃな爪に感動したり。
おっぱいを飲んだあとの、大きなげっぷに笑ったり、急に泣き出すからびっくりしたり。
「はやくおおきくなって、おにいちゃんといっしょにあそぼうね」って話しかけたら、わぁ、にこっと笑った！

あかちゃんを愛おしむ新米おにいちゃんのすがたを丁寧に描いた絵本。