作家直筆サイン入り絵本・書籍

ずらりと並んで、動物たちがみんな、うんち。
あなたは今朝、いいうんちが出ましたか？
まだなら、トイレにどうぞ。頑張るのだぞ！ （Ｋ.Ｏ）

古くから使われつづけてきた「ことわざ」と、五味流の現代的解釈による新しい「ことわざ」。それぞれ見聞きで、その意味や使われ方を紹介。片ページ紹介した上で、もう片ページで、再創造の冴えを見せている。
古くから使われてきたがゆえに、子どもにとって馴じみにくいことわざを、今の子どものくらしにとけ込ませて再創造したところが面白い。たとえば、「船頭多くして船山にのぼる」は、「主役ばかりじゃ芝居にならぬ」……というように。イラストによる表現は、いっそう「ことわざ」のもつ、意味や意義をきわだたせている。

窓の外から住んでいる動物を予想して贈り物をくばるサンタさん。
しまうまさんのおうちだと思ったら、とりさんのおうち。
くまさんのおうちだと思ったら、ぶたさんのおうち。
ちょっとあわてんぼうのサンタさん。
みんなにちゃんとプレゼントが届くかな？
（子どもの本売り場スタッフＹ.Ｎ）

きょうはとうさんとデパートでお買いもの。
ところがぼくがおもちゃを見ている間に、とうさんがまいごになっちゃった！
ものかげからちらっと見える、とうさんに似た帽子のひと、ネクタイのひと、くつのひと……。
ページをめくってとうさんを探しましょ。
柱やショーケースの部分が切り抜きになっていて、探すたのしさがいっぱい！
繰り返しますが、まいごになったのは、ぼくじゃあないよ、とうさんだよ。そこんところ、よろしく！

きんぎょばちから、きんぎょが逃げた。かくれんぼ上手な、きんぎょが逃げた。
きんぎょがカーテンの水玉模様になったり、鉢植えの花になったり、キャンディーになったり。
ぷかぷかぷかと、家じゅうを泳いで（？）逃げるきんぎょを追って、子どもたちの目や指があそびます。
まんまるのきんぎょが愛らしい、ロングセラーの絵探し絵本です。

虫とりあみを持って、さあ、ちょうちょを探しに外へ探検。
「きいろいのは ちょうちょ」と思って、捕まえようとすると………、あれ？！　黄色い花だった！
今度こそと思ったら、あれれ！　黄色い風船だった！
「黄色い何か」を捕まえても捕まえても、ちょうちょじゃない。
とうとう男の子はひらひら飛んでいる本物のちょうちょを見ても……。
男の子の気持ちの変化に思わずくすっとさせられます。
ちょうちょの形が穴あきになっているしかけ絵本。
五味太郎さんに送られた読者カードに、「本から切り抜かれた紙のちょうちょたちはどこへいったの？」という質問が寄せられたこともあるとか。

ちいさなひよこが3羽、家を出て逃げていきます。外に出ると雨が降ったり、天敵がいたりと、いろいろなことに出会いますが、それでも、みんなで、元気に、たまに休んで、逃げ続けるひよこたち。さて、どこへ向かっているのでしょうか？　『きんぎょがにげた』（福音館書店）でおなじみの五味太郎さんの新作絵本。たのしみながら、ちょっと考えさせられる部分も！

その絵本のお店は、クレヨンハウス東京店が2022年に移転するずっと前から吉祥寺にありました。
一歩足を踏み入れれば、いや、足を踏み入れる前から、わくわくするオーラが漂ってくる絵本専門古書店「MAIN　TENT」の店主、冨樫チトさんの随筆集。
お店を立ち上げるときのエピソードや、これでもか！　というほどに感じられる絵本への愛情、フットワークの軽さや情熱的な原動力の秘密が垣間見られて、まるで自分がチトさんの書く物語の登場人物のひとりになったかのように、ぐいぐいと引き込まれていきます。
まさに、こころも「踊る」一冊。

おんぷ柄のワンピースを着ている女の子、その名もおんぷちゃんがどうぶつたちと公園であそんでいると、近くの踏切から音がしました。

ガタゴトガタゴト
ゴーゴーゴー
カンカンカンカン

みんなで踏切の近くまで行き、電車が通るたびに、おんぷちゃんたちは「ばいば～い」と元気に手を振ってごあいさつ。
遠くから、近くから聞こえる、さまざまな音がリズミカルでたのしい「おんぷちゃん」シリーズ４作目。

羽ばたきながら空を飛ぶことができる唯一の哺乳類、こうもり。
ときにいやがられたり、こわがられたりすることもありますが、日本では37種確認されていて、わたしたちにとって実は、身近な野生動物のひとつです。
ふだんなかなか注目されることがない、こうもりについて、 作者のアヤ井アキコさんが約4年の歳月をかけて取材、観察して、この本が完成しました。
昼間は橋や建物の隙間で眠っていたり、ひとの耳では聞くことのできない超音波を出して、障がい物にあたって跳ね返ってきた音波を通して周りの状況を確認しているなど、こうもりの生態も紹介されていますが、なによりアヤ井さんが描く、いきいきとしたこうもりのすがたは愛らしく、こうもりの魅力が伝わってくる科学絵本です。

今夜はクリスマスイブ。
暖炉に吊るされたくつしたには、どんなプレゼントが届くのかな？
箱に入ったきれいなビーズ。
オレンジひとつと1ペニーコイン。
赤い実をつけたとげとげのヒイラギ。
ぐっすり眠るあの子が、明日の朝、目を覚ましてプレゼントをみつけたら、どんな顔でよろこぶだろう。
イギリスを代表する児童文学作家ファージョンの、クリスマスのよろこびを詠った詩を、詩人で翻訳家の石津ちひろさんがやさしく訳し、絵は大注目の絵本作家、ほりかわりまこさんが描きました。
声に出して読んだときの言葉のリズムをとにかく大事にしたと、訳者の石津さんは語ります。

24ページのこの作品、ノンブル（ページ数の表記）が、24からのカウントダウンになっているあそびごころが、絵本のたのしさをより一層際立たせてくれます。平和でおだやかなしあわせに満ち溢れたクリスマス絵本。

ピーナッツの、ピーちゃんとナッツくんは、とってもなかよし。
ふたりはスキンシップが大好きです。
お互いのからだをくっつけてあそびます。
最初は手と手で「ぱんぱん」、お次はおしりを「ぷっぷっ」。
リズミカルなことばに合わせてページをめくると、ピーちゃんとナッツくんがピタッ！
とくっつく、動きの変化がたのしいしかけ絵本です。

「まんまる おつきさま おいしそう たべたいなぁ」と、たぬきがじっと満月を見つめていると、とろとろとろーり……なんと、おつきさまが垂れ下がってきました。バターを敷いたフライパンで垂れてきたおつきさまを受け止めて、ジュージュー焼いて、ぷつぷつっと泡が立ってきたら、ひっくり返して……できあがり！　思わず食べたくなるほどおいしそうな、おつきさまのパンケーキです。