きみはたいせつ

顕微鏡でしか見えない、ちいさな生きものがいる。
おなじ生きものでも進む速さはそれぞれ。みんな大切ないのち。

詩のようなことばとともに描かれているのは、犬の散歩をする子や車椅子を使っている子、ベンチに座るおじいさん、おじいさんの足元の小さなアリ、そしてそれらすべてを抱きかかえるように生える大きな木。
たくさんの生命の中で、わたしたちは生きている。
だから、じぶんがちっぽけに思える時や、大好きな人と会えない時も、おもいだして……。
どんな君も大切だし、君はひとりじゃない、と。
原題は『You matter（あなたは重要）』というBlack lives matterにも呼応するタイトルで、子どもたちも含め、誰も排除されない社会への願いがこめられた絵本です。