ブラディとトマ

ある日、トマの家に大きなカバンを持ったブラディの家族が遠い国からやって来て、ことばや食べものなど、文化や習慣の違うふたつの家族が、同じ家に住むことに。
故郷が忘れられず、不安な日々を過ごすブラデイと、どうして自分の家でブラデイの家族が暮らしているのかわからないトマ。
ある夜、トマは「ねえ、どうしてうちにきたの？」
素朴な疑問をブラデイになげかけます。
新しく覚えたことばで一生懸命説明するブラデイ。
少しずつお互いを受け入れていくふたり。
子どもの視点から、難民について描いています。

巻末には、フォトジャーナリストの安田菜津紀さん、訳者のふしみみさをさんが文章を寄せています。