奈良一刀彫


●東田家・東田茂一について

初代 藤井泰山はオリジナリティあふれる作品が多く、枠に収まらない一刀彫の芸術性を先にすすめることに尽力。その確かな技術力で名工森川杜園の複製を依頼されることも。
二代目東田天光は、奈良一刀彫の高い芸術性に感銘を受け、その完成度をさらに高めるべく更なる技術の高みを目指すことに全精力を注いでいる。

三代目東田茂一は約900年におよぶ一刀彫の歴史の重要性を実感すると同時に、伝統工芸品の魅力を現代とマッチングさせたいという思いから、原点回帰という進化に挑戦する自身の『NARADOLL HIGASHIDA』を立ち上げる。
人形の木材は、日本のひのきに近い白木・ヒバ。ひのきと同様に、耐水性や防虫効果も優れている。以前はひのきを使用していたが、経年によりヤニが出てくることで絵の具が浮いて剥がれてしまうので、ヒバに変更した。
日本のヒバはほとんど採れないので、アメリカ産の米ヒバを採用している。naradollに使用している米ヒバは、神社仏閣用に使用するのものと同等のグレードのものである。
昔ながらの日本の絵の具、水乾絵の具と岩絵の具にニカワと水を混ぜたもの。
男雛の烏帽子やその他キラキラしているところは金箔、金色に塗っている部分は金泥(金箔を粉にして絵の具にしたもの)。

●奈良一刀彫とは

奈良人形は、春日大社若宮の祭礼「春日若宮おん祭り」の田楽法師の花笠や島台を飾った彩色の人形がその始まりと伝えられています。 その後江戸の末期に生まれた森川杜園(文政3年~明治27年)によって、一躍芸術品の域まで高められました。
題材としては高砂などの能狂言や舞楽のもの、鹿などの動物もの、ひな人形が多く、桧、桂、楠などを素材として、ノミで豪快に彫り上げた上に、金箔や岩絵具などで精緻な極彩色を施しているのが特徴です。一刀一刀魂を込めて彫り上げる事から「奈良一刀彫」と呼ばれるようになりました。

干支人形

鮮やかかで繊細な色付け