ロングセラー・ベストセラーの絵本(4歳)
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わるい王さまからの無理難題、どうやって切り抜ける?
なかまや、きょうだいのひとりひとりがびっくりするような特技を持ち、それぞれの技を活かしてピンチを切り抜け、万事めでたしめでたし。
民話の世界では、なじみの深いおはなしの筋で、東西を問わず類話もたくさんありますが、この『王さまと九人のきょうだい』は、中国の少数民族であるイ族に伝えられているおはなしです。
おはなしが生まれた時代の、市井に生きる人びとのたくましさやあかるさを、赤羽末吉さんの力強いタッチが引き立てます。
きょうだいたちの「はらいっぱい」や、「みずくぐり」なんて名前も愉快で、どんな特技を披露してくれるのかワクワクしちゃいますね。1,320円(税込)カートに入れるカートに入れました
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秋の味覚・柿がきっかけで大騒動に。リズミカルな再話と伸びやかな絵がたのしい。
「むかしむかし……」ではじまる日本の昔話は、炉端で子どもたちに語られたものでした。
方言をいかしたリズミカルな語りは、おばあちゃんやおじいちゃんに読んでもらったら、サイコー!
親ガニの仇討ちに「きびだんご」を携えて向かう子ガニたち。「なかまに なるなら やろうたい」。
きびだんごにつられて、お供はどんどん増えていきます。そのお供のユニークなこと!
容赦のないサルのしうち、それに対する仕返しも「ここまでやる!?」の徹底ぶり。それでもどこかコミカルで、のんびり感が漂うのは、おくに 言葉の魅力と、とぼけた味のある清水崑さんの筆使いの技のせいかも。
柿の木を大切に育てていたカニ。それなのに、ようやく実った柿はサルに横取りされ、カニはつぶされてしまいます。親ガニの仇を討つために、子ガニたちはきびだんとごをこしらえて出発! 栗、ハチ、牛のふん、棒、石うすも加勢して、サルのもとへと向かいます。佐渡に伝わる「さるかに」の昔話です。1,760円(税込)カートに入れるカートに入れました
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ころがるパンをつかまえて!
おばあさんとおじいさんのもとで、畑仕事や家畜の世話をして平和に暮らしていたジョニー。
ところがある晩から次々に家畜がいなくなり、食料が底を尽きて、ついに新しい手伝い先を探すことになりました。
出発の日、おばあさんが持たせてくれたかたやきパン。どうしたの? 坂をころころ転がりはじめて、ジョニーが追いかけうちに、いなくなった家畜たちも次々に加わって、パンの行き着いた先は……! ほっ、なるほどね。1,760円(税込)カートに入れるカートに入れました
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おかあさん、何をあげたらよろこんでくれるかな?
おとなにもおすすめ!2021/5/9放送|NHKラジオ「落合恵子の絵本の時間」で紹介されました。
>これまで「落合恵子の絵本の時間」で紹介した絵本リストはこちら880円(税込)カートに入れるカートに入れました
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いつだって、 自分に素直なふぇるじなんどです
スペインのとある牧場、牛たちが駆けまわったり、つっつき合ったりしています。けれど、仔牛の「ふぇるじなんど」だけは、ひとりで静かに花のにおいを嗅いでいるのが好きでした。おかあさんの心配もどこ吹く風で、いつでもコルクの木の陰でのんびり。ある日、ひょんなことから、ふぇるじなんどは闘牛に出ることになってしまいますが……。
みんなと「違う」ということは、素敵なことなんだよ。
ほら、あの牧場に暮らす子牛のフェルジナンドを見てごらん。
ほかの子牛みたいに競争したり、相手をやっつけたり倒すことなど考えずに、今日も大好きな花の匂いをかいでいる。
攻撃的なことは大嫌い。その彼が闘牛場に連れていかれて……。
さて、闘牛場でフェルジナンドがとった行動とは?
幸せのかたちや表情もみんなと違っていいんだね。そう、違うからいいんだよ、子牛もひとも、ね。880円(税込)カートに入れるカートに入れました
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サンタさんは、みんなの靴にプレゼント、入れてくれるかな?
指折り数えて、まだかまだか。クリスマスを心待ちにしているまりーちゃん。サンタクロースは、まりーちゃんの木の靴に、どんなプレゼントを入れてくれるかな? けれど、心配ごとがひとつ。それはひつじのぱたぽんについて。4つの小さな靴をどうしても脱ぐことができないひつじのぱたぽん。サンタさんは、プレセントをそっと靴に入れてくれるのだから、靴が脱げないぱたぽんはプレゼントをもらえないんじゃないかしら。どうしよう。 まりーちゃんとぱたぽんのやりとりが、クリスマスへのワクワク感をいっそう盛り上げてくれます。
日本で出版されたのは、1975年。今もなお愛されつづけている、フランソワーズが描くまりーちゃんシリーズの一作です。880円(税込)カートに入れるカートに入れました
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季節ごとのおたのしみ
春は白い花をつけた梅の枝の下で、友だちとままごとあそび。
夏にはたくさんの実がなった梨の木に、おにいちゃんやおねえちゃんたちと競って木登り。
秋は村の小学校で運動会。
大晦日になると、家族でいろりを囲んで年越しのごちそうを食べます。
四季折々の風景のなか、行事をたいせつにしながら過ごす農村の1年が、村に住む男の子、たけちゃんの目線で描かれています。
翻訳家として、また編集者として、さまざまなかたちで子どもの本の普及に取り組んだ児童文作家、石井桃子さんが1956年に刊行した絵本がこのたび復刊しました。1,430円(税込)カートに入れるカートに入れました
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ぼくだって いっしょに あそびたいよ
おもちゃのくまのふわふわくんとは、アルフレッドが赤ちゃんからの頃からずっと仲良し。
生まれた時はふわふわくんよりちいさかったアルフレッドも、今ではすっかり大きくなりました。
それでもふたりは、テレビを見る時も、寝る時もいつでもいっしょ……だったのですが、ある日、新しいとらのおもちゃ、しまくんがやって来ます。
それからというもの、アルフレッドはすっかりしまくんに夢中になって……。
またアルフレッドと仲良くなるために、ふわふわくん、がんばります!
やんちゃなくまの子のおはなし「くんちゃんシリーズ」でおなじみの、ドロシー・マリノが1977年に刊行した絵本がこのたび復刊しました。1,210円(税込)カートに入れるカートに入れました
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みんなはみんな、ぼくはぼく
ぞうのレレブムは、頭のてっぺんからしっぽの先まで真っ青なぞう。
ほかのぞうたちは、みんな灰色なのにと、レレブムはうらやましくてなりません。
「ああいやだなぁ こんないろ」。
そんなある日、レレブムは思いつくのです。 「食べているものがいけないんじゃないかしら?」と。
そして、草や葉っぱなど、緑のものを食べはじめたところ……。
ビビッドな色づかいとリズミカルな七五調の文章で描かれていて、しょんぼりするレレブムも、どこかおかしみがあります。
「うらやましい」気持ちから抜け出して、じぶんにとっての「ぴったり」を見つけるためには、いろいろ試してみなくちゃわからない。
1978年に日本で刊行された絵本が、このたび復刊しました。1,210円(税込)カートに入れるカートに入れました
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子どもたちの空想の世界
おふろばは空色にぬって,部屋のかべには大きなケーキの絵……かぎりなく広がってゆく子どもたちの空想の世界を,クラウスのいきいきとした文章と,センダックの光と色彩にあふれる絵で描きます。924円(税込)カートに入れるカートに入れました
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凧と一緒に空高く!
知りたがりやの、こざるの〈じょーじ〉は、ひとまねが大好き。
興味の向くまま元気に飛びまわっては、ハプニングの連続。
あるとき、友だちの〈びる〉が凧をあげるのを見て、自分でもやってみたら、凧に引っぱられて、空へ舞い上がった!!
さあて、じょーじ、どうする? どうなる?880円(税込)カートに入れるカートに入れました
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不思議な「時間」の入口に
「時間ってなあに?」、と聞かれたらなんと答えますか?
おとなにもむずかしい質問ですね。
作者のベス・ユーマン・グレイクも、母親として子どもたちに「時間」のことを伝えるむずかしさを感じ、そのことがこの本をつくるきっかけになったのだそうです。目に見えない「時間」というものを、目に見えるものに置きかえ、子どもたちにもわかりやすく教えてくれる絵本です。1,540円(税込)カートに入れるカートに入れました
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ああ、みんなに心配されてみたい!
エリザベスは、病気になった弟のエドワードが、うらやましい……。
なぜって、ベッドに食事を運んでもらったり、やさしく冷たいタオルをあててもらったり、おかあさんもおとうさんもおばあちゃんまで、みんなに心配されているんだから。
おまけに宿題もお手伝いもやらなくていいなんて!エリザベスの気持ち、わかるわかる。
ところが、次にエリザベスが病気になっちゃった。
ねえ、エリザベス、いま、どんな気分?1,320円(税込)カートに入れるカートに入れました
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ねずみと友だちになれるかな!?
小さなねずみは、友だちが欲しくてたまりません。そこで、友だち探しに出かけます。
「ね、ぼくのともだちになって」
いろんなしっぽに声をかけるねずみくん。
ページをめくると、声をかけた動物がわかります。そしてずっとねずみの足もとにいた動物とは……?
そう、ずっとねずみの足元にいる動物が。探してみて!1,320円(税込)カートに入れるカートに入れました
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今子どものあなたへ。かつて、子どもだったあなたへ。
瞳の色も肌の色もちがう三人は、とても仲良し。
かくれんぼしたり、どろだんごを作ったり、シャボン玉をとばしてあそびます。
文章は三人の会話と、あそびうたですすんでいきます。
「もう いいかい。」「まぁだだよー。」「もう いいかいたら もう いいかい。」 子どもたちがあそぶ様子をそのまま切り取ったかのようで、子どもは親しみを、おとなは懐かしさを覚えるかもしれません。
かこさとしさんが20年間にわたり携わってこられた子ども会での活動。
そのなかで美術指導として、子どもたちといっしょに紙を円形に切ったものでいろいろな表情の顔をつくり、ストーリーをつけたものが、この作品の原型なのだそうです。1,100円(税込)カートに入れるカートに入れました
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たのしさ、なつかしさがつまっています
学校のかえり道、小さな赤ありのペッちゃんは、キャラメルをみつけた。大好物だと食べていると、そこに、ギャング黒あり出現。黒ありに襲われ、ぺっちゃん、さらわれてしまいます。さあ、どうする? 困ったときやピンチのときは家族や仲間が助けてくれる。そう思うだけでも、勇気が出てきます。 かこさん、素敵です。
続編『あかいありのぼうけんえんそく』は、あかあり小学校のみなが、遠足にいくお話です。1,100円(税込)カートに入れるカートに入れました
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みんなみんな、愛おしい
おなじみ101ちゃん、登場。たのしさ、なつかしさがつまっています。
いちべえぬまには、カエルのおかあさんと101匹のオタマジャクシ。
好き勝手に泳ぎまわり、けんかも日常茶飯事。
困ったおかあさんが子どもたちを並ばせて数をかぞえると、あれ、101ちゃんがいない!
一人ひとりを愛するおかあさん。わが子を必死に探す姿は実に切実で、たくましい。お母さん。おつかれさま。1,100円(税込)カートに入れるカートに入れました
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たのしさ、なつかしさがつまっています
荒れ放題の土地を20匹の子ぶたと、その親たちが苦心してすばらしい畑に。ほんと、並大抵の苦労ではありません。すると、その畑からとても不思議なにんじんができます。不思議なにんじんってどんなの? にんじん好きな子も、ちょい苦手な子も一緒に読もう。 続編『パピプペポーおんがくかい』は、こぶたたちがれんがを焼いてつくった劇場が舞台のおはなしです。1,100円(税込)カートに入れるカートに入れました
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なんでもおねえさんやおにいさんといっしょ、でなくてはイヤなのです
ロッタは、やっとこれから5歳になる女の子です。
末っ子だけど、なんでも、おにいさんやおねえさんといっしょでなくてはイヤなのです。
だから自転車がないのも、不服でした。ほしかった自転車を買ってもらえなかったロッタちゃんは……?
「ピッピ」のおかあさん、あのリンドグレーンが書いたシリーズです。1,760円(税込)カートに入れるカートに入れました
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リンドグレーンが生み出した、素敵にアクティブでチャーミングな女の子、ロッタちゃんはのクリスマスのイブイブは。
明日は楽しいクリスマスイブ。そう、今日はイブのイブってわけ。気分はいやがうえにも盛り上がる。 でも、ロッタちゃんの家では、まだクリスマスツリーにするもみの木が手に入りません。ツリーのないクリスマスなんて!!!
泣き悲しむお兄ちゃんたちを残して、ロッタちゃんは雪の町に飛び出して行きました。こんなとき、男の子ってたよりにならない。 「すこしは、ゆかいに やらなくちゃ」って言いながら、雪の町に飛び出したロッタちゃんは……。1,760円(税込)カートに入れるカートに入れました
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確かに、木はいいなあ
「木がたくさんあるのは いいなあ」「たった一ぽんでも、木があるのはいいなあ」
四季折々の木の姿、あそび、木のある暮らし、木への愛情が、まっすぐなことばと素朴な絵で描かれています。
子ども時代に、庭に大好きな木が一本あったらどんなにか幸せだろう。
いいえ、庭がなくても、近所の公園でも、どこかの誰かの庭でも、大好きになりそうな一本の木を探そう。
木はいいなあ。暑い日は木かげをつくってくれるし、のぼれば海賊ごっこもできる。秋になれば落ち葉でたき火もできる。
木にはブランコもつけられるし……そんな「木っていいなあ」の思いがシンプルに表わされた絵本です。ああ、やっぱり、木はいいなあ。
1976年初版刊行|1956年原書刊行
★「木はいいなあ」なぜって……
「木がたくさんあるのは いいなあ」「たった一ぽんでも、木があるのはいいなあ」 四季折々の木の姿、あそび、木のある暮らし、木への愛情が、まっすぐなことばと素朴な絵で描かれています。
★「木」とあそんでみたくなります
木のぼりをするよ。木かげでねっころがったり、お弁当を食べたりする。幹に耳をあててみたい。いろいろな形や色の葉っぱ・実を集める。風に揺れる葉の音を聴く……木のあそび、いくつ言える?
★「木を うえると いいよ」
「じめんに おおきなあなをほって なえぎをいれる……なえぎは まいとし すこしずつ おおきくなっていく」
木を育てるって、すてきですね。誕生日に、記念日に、じぶんのために、誰かのために、木を植えてみたくなります。1,100円(税込)カートに入れるカートに入れました
社会が「文明の発達」と呼ぶものは、果たしてわたしたちを幸せにしてくれるものでしょうか。 主人公、「ちいさい おうち」の悲しさ、孤立感、息苦しさは、21世紀のリアルタイムの問題でもあるでしょう。
作者はこの絵本の中の「ちいさいおうち」を、「herstory」、彼女の物語と呼んでいます。
静かな田舎に建てられた「ちいさいおうち」は家族に愛され、ゆるやかな季節の移り変わりを何度も見てきたました。けれどもいつしかビルに囲まれ、のどかな田舎は大都会に変わり、「ちいさいおうち」の表情も沈んで……。
しあわせって何? 「ちいさいおうち」の過ごしてきた長い歳月がおしえてくれます。
1965年初版刊行|1942年原書刊行
★ちいさいおうちの「目」になってちいさいおうちに描かれたふたつの窓は、まるで「目」のよう。わくわくしたり、うっとりしたり、どきどきしたり、不安になったり……おうちの「気持ち」が「目」から伝わってきます。
★ちいさいおうちは、いつもそこに建っています
絵本のどこを開いても、右ページのまん中すこし下の同じ位置に、ちいさいおうちは描かれています。
季節が変わり、自然がなくなり、田舎の町が都市化されて……時の流れが、みごとに描写されています。
★ほんとうの「幸せ」って、何?
より速く、より高く、より便利に、より快適な生活を手に入れるために、人間が失ってしまったもの。
ほんとうに大切なものは何? 幸せって何? ちいさいおうちは、読者に問いかけます。