家族・きょうだいの絵本
-
BLUEが織りなす物語
親をしらないサケの子どもたちが川から海へ、だれに教わったわけでもないのに泳いでいく。
いくつもの出会いがあり、やがて、なつかしいにおいのする生まれた川にかえり、そこではじめて「親」をしり、あたらしいいのちが生まれ……。
造本作家・駒形克己さんによる、さまざまな青色が揺れる、美しいしかけ絵本。3,080円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
四季を感じる喜び
仲良しのふたごのうさぎ、カロンとコロンは森へ散歩に出かけます。
春はたけのこや木いちごを探しに、暑い暑い夏の日は、森の動物たちといっしょに池で水あそび。
秋はどんぐりやまつぼっくりでアクセサリー作り、冬は凍った池でスケート。
季節ごとに4つの話からなっていて、それぞれの最後には、話の中に出てくる、たけのこ料理やまつぼっくりツリーの作り方なども紹介されています。
カロンとコロンが森を散策しながら全身で四季を感じ、自然にふれ合っています。
2005年主婦と生活社より刊行され、絶版になっていた絵本をどいかやさんご本人が復刻した私家版(ソフトカバー)です。1,760円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
わるい王さまからの無理難題、どうやって切り抜ける?
なかまや、きょうだいのひとりひとりがびっくりするような特技を持ち、それぞれの技を活かしてピンチを切り抜け、万事めでたしめでたし。
民話の世界では、なじみの深いおはなしの筋で、東西を問わず類話もたくさんありますが、この『王さまと九人のきょうだい』は、中国の少数民族であるイ族に伝えられているおはなしです。
おはなしが生まれた時代の、市井に生きる人びとのたくましさやあかるさを、赤羽末吉さんの力強いタッチが引き立てます。
きょうだいたちの「はらいっぱい」や、「みずくぐり」なんて名前も愉快で、どんな特技を披露してくれるのかワクワクしちゃいますね。1,320円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
妻の想いがもたらす奇跡
北の国では戦争が続き、万里の長城という防壁をつくるため国中から男が集められ、死ぬほど働かされていました。 ある日、孟姜女(もうきょうじょ)と万喜良(ばんきりょう)という仲の良い夫婦が暮らす村にも役人たちがやって来て、夫の万喜良を連れて行ってしまいます。数年経っても音沙汰はなく、孟姜女は夫を探しに行く決心をし、やっとの想いで万里の長城にたどりつきますが……。 悲しいだけでなく、女性の勇気や行動力にもこころを打たれます。
1,980円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
おかあさん、教えて!
巣穴の奥深くで目をさましたあかちゃんぐま。明るい外に出て、森の中を歩きます。
目に入るものすべてが、はじめてのものばかりで、新鮮な驚きの連続。
かあさんぐまに質問をしながら、いろんなものを発見するとともに、それぞれのものの「色」にも出会います。
カケスの青、いちごの赤、チョウチョの黄色。
はじめての色との出会いは、こんな感動にあふれているのです。大人というものが、そのはじめての体験をひとつひとつ置き去りにして辿りつくゴールであるなら、なんだか淋しいな。
生まれてはじめて森に出たあかちゃんグマにならって、歩いてみよう、立ち止まってみよう、感じてみよう。1,760円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
子どもだけの秘密の村!
アンドルーは、ものづくりに情熱を捧げているけれど、かぞくには迷惑扱いされるだけ。
ひっそりと家を出て、原っぱで特製の秘密基地をつくりました。
次々と家を抜け出してきた友だちにも、それぞれの好みにぴったりの秘密基地をつくってあげます。
鳥が好きな子には、木の上の家。釣りが好きな子には、橋の上の家……。
アイデアがつまった家々に、自分の中の子ども心が目を覚まします。
あなたは、どんな秘密の空間が欲しいですか?1,430円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
幻想的な物語の世界へ
子どもの本売り場スタッフのおすすめ!
「これから、あたしだけしか知らないひみつをお話ししましょう」
7歳のバーブロは、両親も知らないふたごの妹がいることを、読者に打ち明けるところからはじまります。
ふたりで馬に乗ったり、美しい谷へでかけたり、たのしい時間を過ごします。
いつまでも一緒にいられたらいいのですが……。結末は、読んでみてのおたのしみ!
作者は『長くつ下のピッピ』でおなじみ、スウェーデンの児童文学作家アストリッド・リンドグレーン。
彼女の作品に、神秘的で深みある美しい色彩の絵がみごとにマッチしていて、わたしたちを幻想的な物語の世界へ引き込んでくれます。
おやすみ前の一冊に、いかがですか?
「あたしには、ふたごの妹がいるの。このことは、ないしょ!」
ふたごのバーブロとイルヴァ・リーは、金と銀のたてがみの馬にのって、ふたりだけの冒険にでかけます。
うさぎやプードル、おいしいお菓子、花や木が歌いささやく美しい谷、親切な妖精たち……
女の子の夢とあこがれいっぱいの、幻想的な絵物語。1,540円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
もしもわたしにいもうとがいたら
いもうとがほしくてたまらない女の子は夢見ています。 いっしょにおもちゃであそんだり、ケーキを分け合ったりしています。 いもうとがいたら、の想像はふくらんで、いもうとの数をどんどん 増やしていって、いろいろな遊びを考えます! Oh! こんなにたくさんのいもうとを登場させちゃった。 最後は現実に戻って、ひとりになったけれど、でも大丈夫。だって……。
1,320円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
ことばを越えたつながり
からだじゅうにもじゃもじゃと毛がはえた生きものは、浜辺にごろんと 横になりながら、毎日海をながめていました。
「たのしい」や、「おいしい」ということばは知らない生きものでしたが、そのことばのさす意味自体は、からだいっぱいに感じて、知っていました。
そんな生きもののこころの中を、時折ひどく冷たい風が吹きぬけてていくことがあります。
その気持ちは「かなしい」だったのです。
そこへ、ことばを知っている別の生きものがあらわれて……。
ことばによってつながり、育まれる、ふたりの友情は、ことばを越えたあたたかさを読者に伝えてくれるよう。 (東京店子どもの本売り場 K)1,760円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
ぼくらならきっとだいじょうぶ
宇宙船でやってきたぼくらとおかあさんと犬のキング。
着いたところは全然知らない街。
前にいた場所は、この知らない街の空ともきっとつながっているはず、そう思って窓を見つめるふたり。
新しく通いはじめた学校のこと、離れ離れになってしまったおとうさんのこと、不安なことはかぞえきれないけれど、自分を信じ、希望を忘れず、ふたりが未来に向かって生きる姿が静かに描かれています。
読むたびに発見がある、何度も手に取りたくなる一冊です。
スウェーデンの絵本作家、エーヴァ・リンドストロムさんは、2022年にリンドグレーン記念文学賞を受賞。
おとなにもおすすめ!2024/10/27放送|NHKラジオ「落合恵子の絵本の時間」で紹介されました。
>これまで「落合恵子の絵本の時間」で紹介した絵本リストはこちら1,760円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
季節ごとのおたのしみ
春は白い花をつけた梅の枝の下で、友だちとままごとあそび。
夏にはたくさんの実がなった梨の木に、おにいちゃんやおねえちゃんたちと競って木登り。
秋は村の小学校で運動会。
大晦日になると、家族でいろりを囲んで年越しのごちそうを食べます。
四季折々の風景のなか、行事をたいせつにしながら過ごす農村の1年が、村に住む男の子、たけちゃんの目線で描かれています。
翻訳家として、また編集者として、さまざまなかたちで子どもの本の普及に取り組んだ児童文作家、石井桃子さんが1956年に刊行した絵本がこのたび復刊しました。1,430円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
雪だるまはどこに!?
冬、最後の雪が降った日に、ヘンリーと兄のピートが作った、ちいさなちいさな雪だるま。
その日の夜、何度もベッドから抜け出して、月の光をあびる雪だるまを眺めて過ごしたふたりでしたが、次の日の朝、目を覚ますと……。
雪だるまは影もかたちもなくなっていることに気付きます。
雪だるまが消えてしまったことを、ふしぎがるピートのそばで「お月さまが、雪だるまを溶かしてしまったんだね」と、にっこりとほほえんでいる、ヘンリー。
ヘンリーは、ピートにないしょで「いいこと」を思いついていたのです。
『どろんこハリー』でおなじみの、名コンビによる、こころあたたまるお話。
ヘンリーの「いいこと」を、やさしく見守るおかあさんのまなざしもすてきです。
2003年に日本で刊行された絵本が、このたび復刊しました。
おとなにもおすすめ!2023/8/20放送|NHKラジオ「落合恵子の絵本の時間」で紹介されました。
>これまで「落合恵子の絵本の時間」で紹介した絵本リストはこちら1,210円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
子どもの想像はどこまでも
いっちゃんは、3人のおねえさん、いもうと1人の4人きょうだい。
月が輝く夜、子ども部屋でいっちゃん以外はみんなすやすやお休みです。
いっちゃんは真っ黒な夜に飲み込まれないように、ふとんをすっぽりかぶり 息をひそめますが、だんだんまぶたが重たくなってしまい……。
表題作の「こどもべやのよる」。
おとうさんが持って帰ってきた天使の人形と空を飛んで お出かけするお話「てんしちゃん」、海に行く予定が急に行かれなくなり、おこったいっちゃんたちが子ども部屋にとじこもり、2段ベッドの船に乗って海を冒険するお話「おとなはたちいりきんし」の3話が収められています。
いっちゃんの想像はどこまでも広がって、子ども部屋からどこへでも行ける、ワクワクドキドキ、夢が膨らむお話です。
「岩波子どもの本」創刊70年記念の一冊。
おとなにもおすすめ!2024/4/7放送|NHKラジオ「落合恵子の絵本の時間」で紹介されました。
>これまで「落合恵子の絵本の時間」で紹介した絵本リストはこちら1,320円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
いいかもしれない。甘くって、固くて、かんたんには噛めない名前の子になるのも。
早くに母を亡くし、父から暴力を受ける16歳の少女アリソン。
父から逃がれて家を出たアリソンは、ある街で、空き家のように見える一軒の古い家の納屋に忍び込みます。
しかし、その家には、マーラという老女がひとりで住んでいました。
認知症であるマーラは、アリソンのことを、昔の親友と思い込み、「タフィー」と呼びます。
ふしぎな共同生活をはじめたふたりは……。
全編、アリソンが一人称で綴る詩の形式で書かれたこの物語。
詩を読み進めるうちに、少しずつ、登場人物たちの背景が明らかになっていきます。
同じく詩の形式で綴られた『わたしの全てのわたしたち』で、2016年にカーネギー賞を受賞した著者の話題作。2,310円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
琵琶湖西岸の里山を舞台に、自然との共生を考えるドキュメント絵本。
一人の漁師を主人公に水をめぐる生命の物語が紡がれていく。
「里山」とよばれる空間をめぐる人と自然との共生の姿を追いつづけてきた写真家・今森光彦。その仕事は、本の形にとどまることなく、本書の映像版ともいえる「映像詩 里山 命めぐる水辺」(NHKスペシャルにて放映)は、人々の深い感動をよびおこし、世界各国で数々のグランプリを受賞した。舞台となったのは、日本の琵琶湖西岸。なつかしいその風景のなかには、私たちの未来への、しずかな願いと提言がきざまれている…。2,200円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
ああ、みんなに心配されてみたい!
エリザベスは、病気になった弟のエドワードが、うらやましい……。
なぜって、ベッドに食事を運んでもらったり、やさしく冷たいタオルをあててもらったり、おかあさんもおとうさんもおばあちゃんまで、みんなに心配されているんだから。
おまけに宿題もお手伝いもやらなくていいなんて!エリザベスの気持ち、わかるわかる。
ところが、次にエリザベスが病気になっちゃった。
ねえ、エリザベス、いま、どんな気分?1,320円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
どこにいたって、すぐにわかる
息子のウィリアムのことなら何でも知っているおかあさん。
声はもちろん、足音だって聞き分けられます。
じゃあ、ウィリアムがウマになっても見分けられる?
もちろん! ウマになってもスカンクになってもウサギになっても、おかあさんはウィリアムのことを、すぐに見つけられますよ!1,540円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
違っていいじゃん、違うから素敵なんだよ。
にいさんたちと違って、真っ黒なネリノ。
みんなと同じようにきれいな羽の鳥には
なれないネリノはいつもひとりぼっち。でもね、
その羽が役立つこともあるんだ。ほら! (K.O)
|1968年オーストリアで原書刊行|1973年初版刊行|
★「みんなとちがう」って、すてきだよ
いろいろな色をしたにいさんたちが、うらやましいネリノ。どうすれば、みんなと同じようになれるの?
ネリノは悩みます。でもね、「黒」も、いろいろな色の一つなんだよね。
★個性をいかして、力を発揮
コンプレックスをかかえて、自分なんかって、縮こまらないで! だいじょうぶ、だいじょうぶ。
ネリノにしかできないことが、きっとあるはず。そんなエールが聞こえてきます。
★ふわふわな毛糸みたい、パステル画の魅力
やさしいパステル画がすてきです。ふわふわな毛糸みたいなで、さわってみたくなる。
にいさんたちの色もいいけれど、いちばんはすてきなのは、ネリノの黒! 強くて、自由で、センス抜群!
「ぼくの なまえは まっくろネリノ……ぼくは こんなに まっくろくろだろ、くらやみならば だれにも みえやしない」小鳥のネリノは、カラフルな色のにいさんたちにあそんでもらえず、いつもひとりぼっちです。でも、ある日、鳥かごに捕らえられてしまったにいさんたちを、暗闇にまぎれて救出!1,100円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
途切れることのない友情は、いつまでも
大きなデパートのおもちゃ売り場。緑色のズボンをはいたくまの子は、自分をおうちに連れていってくれる人がくることを夢見ていました。
「ねえ、みて!ママ! あたし、ずっとまえからこんなくまがほしかったの。」
ある朝、ひとりの女の子と運命的な出会いをしたコールテンくん。
こころが通じ合うって、こんなにすてきなことなんだ!1,320円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
わたしがここにいるのに!
かいじゅうファミリーに家族がひとり、ふえました。ヘイゼルにおとうとかいじゅうが できたのです。
ビリーと名づけられた赤ちゃんかいじゅうは、一家の人気者。おとうさん、おかあさん、おじいちゃんたちも、ビリーは「世界一のかいじゅうになる」と注目。みんなでちやほや。おもしろくないのは、姉さんかいじゅうのヘイゼルです。負けじといたずらをするヘイゼルですが。
人間の家族でも、このテーマはよく取り上げられますね。さ、かいじゅうファミリはどうなる?1,320円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
わたしたちかぞくが生まれた夜
「わたし」が生まれた夜、電話で報告を受けたママは、パパを起こして一目散で病院へ。血のつながりはなくとも、確かに〈親子〉になった夜のこと。イラストの端々からも、わが子を思う両親の思いが伝わってきます。
1,540円(税込)カートに入れるカートに入れました
乱暴者の猫のトラビスは、やさしいミケーレと出会ったことで、はじめてしあわせを知ります。ところがそのしあわせは、ミケーレの突然の死で終止符をうたれ、トラビスは再びすさんだ生活に。「生まれ変わったらひだまりになりたい」と言うミケーレのことば。ひだまりを求めもがくトラビス。絶望の底から再生までを描いた物語。
おとなにもおすすめ!2019/2/9放送|NHKラジオ「落合恵子の絵本の時間」で紹介されました。
>これまで「落合恵子の絵本の時間」で紹介した絵本リストはこちら