日本の絵本作家
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「ひだまり」を求め続けて
乱暴者の猫のトラビスは、やさしいミケーレと出会ったことで、はじめてしあわせを知ります。ところがそのしあわせは、ミケーレの突然の死で終止符をうたれ、トラビスは再びすさんだ生活に。「生まれ変わったらひだまりになりたい」と言うミケーレのことば。ひだまりを求めもがくトラビス。絶望の底から再生までを描いた物語。
おとなにもおすすめ!2019/2/9放送|NHKラジオ「落合恵子の絵本の時間」で紹介されました。
>これまで「落合恵子の絵本の時間」で紹介した絵本リストはこちら1,430円(税込)カートに入れるカートに入れました
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お顔をぱしゃって洗える?
かえるさんに「おかお あらうのみーせて」と言うと、全身で「ぱしゃ」。
あらいぐまさんに言うと、気持ちよさそうに「ぱしゃー」。
ねずみさんもぞうさんも、それぞれお顔が洗えるみたい。
最後は、まだ顔を洗うのがにがてな子。
でも、思い切って「ぱしゃー」と洗ってみたら……「できたー!」。
みんなで「あぁ きもち よかった」と顔を拭いたらかんぺきです。
顔に水をかける怖さが、たのしさに変わる絵本。1,430円(税込)カートに入れるカートに入れました
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うちの台所にも、いるかも
どこかの家の台所。炊き立てのごはんの粒が、床に落ちてしまいました。
その近くには、1時間前に同じように床に落ちてしまった、お米の粒がいました。
お米の粒は仲よくなりたいと話しかけますが、ごはんの粒は「ちびっこのかちんこちん」と呼んで、冷たい態度。
と、そのとき、人間のソックスに踏まれて、ごはんの粒がぺっちゃんこに!
そのまま、ごはんの粒とお米の粒は別れ別れになったかと思いきや……。1,650円(税込)カートに入れるカートに入れました
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季節のお便り
「てがみだよ てがみだよ」と、むこうの山からつぐみがくちばしにくわえてきたのは、秋の訪れを知らせるまっ赤に紅葉したもみじの葉っぱ。
ねずみも、りすも、ひよどりも、森にもみじを探しに行きます。
もみじの手紙が届いたら、さあ、こんどは冬じたく。秋の実りを美しい色彩で描いた一冊です。
『もみじのてがみ』は、2019年にブラチスラヴァ世界絵本原画展で金牌を受賞しました。
おとなにもおすすめ!2021/11/7放送|NHKラジオ「落合恵子の絵本の時間」で紹介されました。
>これまで「落合恵子の絵本の時間」で紹介した絵本リストはこちら1,760円(税込)カートに入れるカートに入れました
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豊作のあきまつり!
いつも仲良しの 14匹のねずみの家族。いっくんからとっくんまでの10人兄弟。
そして、両親と祖父母との14匹。季節は秋。
森の中でみんなで、かくれんぼ遊び。
隠れていたみんなは、めっけ、見つかったのにろっくんだけ、見つからない。
みんなで探しに行くと、あれー、きのこ神輿をかついで、秋祭りたけなわ。
ページいっぱいに広がる秋景色。
さて、ろっくん、どこにいた?1,430円(税込)カートに入れるカートに入れました
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大評判の焼きいも、そのお味は?
ひとくち食べれば、かなしいことがあってもすっかり忘れてしまうほど、という評判の焼き芋。
大草原の真ん中にぽつりとたたずみ、毎日長い行列ができる、そのお店の名は「ゴンラのやきいもや」。
店主のゴリラのゴンラがこだわりぬいて焼いています。しかし、こだわるがゆえになかなか開かないお店の前では、動物たちが待ちわびて……。
動物たちは、果たして焼き芋をほおばることができるのでしょうか?
1,430円(税込)カートに入れるカートに入れました
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「いのち」とは? 「生きる」とは?
出久根育さんの新作は、チェコを代表する画家、ムラースコヴァーさんとの共作です。 美しく色づいたかえでの葉は、秋の風の中へと旅立ちます。帰ったらみやげ話を聞かせると少年に約束して。
旅を続けるうちに、色あせて美しさを失っていく自分の姿をかえでの葉は悲しみますが、一方、旅の経験によってこころは豊かに満たされていきます。 やがてある日、ひからびたからだを自然に受け入れている自分に気づき、そうして新たな旅へと出るのでした。 ふくよかで満ち足りたかえでの一生を、美しい絵とともにご堪能ください。1,980円(税込)カートに入れるカートに入れました
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川の向こうから、思いがけないものが…
水の流れは、思いがけないものを運んでくる。
ときには遠い海の向こうからも。
川の向こう岸さえ知らない少年たちが出会った、きらびやかな大船団!
それは隣国・朝鮮からの使節団でした。
いつもの川に大小の船がひしめきあって、まるでお祭りのようなにぎわい!
江戸時代のあの淀川を舞台に、興奮と熱狂の一日をのびやかに描いた力作。1,760円(税込)カートに入れるカートに入れました
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海を通して世界とつながった時代
舞台は16世紀。肥前の国のはずれのちいさな漁村に、船の好きな海太郎という少年が、むかし海賊だったというおじいちゃんと住んでいた。
おじいちゃんが亡くなると、遺言どおり海太郎は長崎へ向かった。
長崎は、交易のための港がつくられ、世界の品々が船からおろされ、異国の空気にあふれ、活気にわいていました。そこで出会った唐船のハウ船長。海太郎の世界に向けての船旅がはじまります。1,760円(税込)カートに入れるカートに入れました
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今日はどんな夢を見る?
月の光が森を照らす夜、ナマケモノは木にぶら下がったまま、眠ります。
サバンナを月の光が照らす夜、キリンは体をしなやかに曲げて眠ります。
海の上にも月が浮かび、水面下では、イルカは片方の目だけを閉じて。
生きものによって眠りかたもさまざまです。
時がゆったりと流れる森の中で、静かに幸せそうに眠る動物たち。
彼らの眠りを脅かすのが、人間という名の「動物」でないことを。
おとなにもおすすめ!2021/2/7放送|NHKラジオ「落合恵子の絵本の時間」で紹介されました。
>これまで「落合恵子の絵本の時間」で紹介した絵本リストはこちら2,640円(税込)カートに入れるカートに入れました
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もしもわたしにいもうとがいたら
いもうとがほしくてたまらない女の子は夢見ています。 いっしょにおもちゃであそんだり、ケーキを分け合ったりしています。 いもうとがいたら、の想像はふくらんで、いもうとの数をどんどん 増やしていって、いろいろな遊びを考えます! Oh! こんなにたくさんのいもうとを登場させちゃった。 最後は現実に戻って、ひとりになったけれど、でも大丈夫。だって……。
1,320円(税込)カートに入れるカートに入れました
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あこがれの頂を目ざして
エベレストの登山者をガイドするシェルパ。ポルパはそんなシェルパにあこがれる少年です。いつもは氷河の入り口までしか行けなかったけれど、おじさんの指導を受け、登山道具の使い方を学びはじめます。そして春、登山者が来る前に道を整備しながら、エベレストの頂上を目ざすのでした。幼い頃から見ていた山の頂に到達する喜び、ポルパの純粋な思いが伝わってきます。
1,980円(税込)カートに入れるカートに入れました
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シェルパの男の子ポルパは、おばあちゃんのために、白いヤクのプモリとふしぎな薬草を探す旅に出ます。1,980円(税込)カートに入れる
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ことばを越えたつながり
からだじゅうにもじゃもじゃと毛がはえた生きものは、浜辺にごろんと 横になりながら、毎日海をながめていました。
「たのしい」や、「おいしい」ということばは知らない生きものでしたが、そのことばのさす意味自体は、からだいっぱいに感じて、知っていました。
そんな生きもののこころの中を、時折ひどく冷たい風が吹きぬけてていくことがあります。
その気持ちは「かなしい」だったのです。
そこへ、ことばを知っている別の生きものがあらわれて……。
ことばによってつながり、育まれる、ふたりの友情は、ことばを越えたあたたかさを読者に伝えてくれるよう。 (東京店子どもの本売り場 K)1,760円(税込)カートに入れるカートに入れました
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季節ごとのおたのしみ
春は白い花をつけた梅の枝の下で、友だちとままごとあそび。
夏にはたくさんの実がなった梨の木に、おにいちゃんやおねえちゃんたちと競って木登り。
秋は村の小学校で運動会。
大晦日になると、家族でいろりを囲んで年越しのごちそうを食べます。
四季折々の風景のなか、行事をたいせつにしながら過ごす農村の1年が、村に住む男の子、たけちゃんの目線で描かれています。
翻訳家として、また編集者として、さまざまなかたちで子どもの本の普及に取り組んだ児童文作家、石井桃子さんが1956年に刊行した絵本がこのたび復刊しました。1,430円(税込)カートに入れるカートに入れました
『あかり』『ひだまり』に続く3作目。
そっと耳をすますと、木陰から草花たちの話し声が聞こえてきました。
こもれびに包まれているたんぽぽの幸せそうな声。光が差さないところにひっそりと佇むすみれの消え入りそうな声。
ただひたすらに、光が差すことを祈ることしかできないすみれではあるけれど、風が吹いて、木の枝を揺らすと……。すみれの葉にほんの一粒のこもれびが……。
求めること、待つこと、叶うこと、夢に終わること……。こもれびの中で考えます。
おとなにもおすすめ! 2020/4/12放送|NHKラジオ「落合恵子の絵本の時間」で紹介されました。
>これまで「落合恵子の絵本の時間」で紹介した絵本リストはこちら