いのちの大切さを考える絵本
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「ひだまり」を求め続けて
乱暴者の猫のトラビスは、やさしいミケーレと出会ったことで、はじめてしあわせを知ります。ところがそのしあわせは、ミケーレの突然の死で終止符をうたれ、トラビスは再びすさんだ生活に。「生まれ変わったらひだまりになりたい」と言うミケーレのことば。ひだまりを求めもがくトラビス。絶望の底から再生までを描いた物語。
おとなにもおすすめ!2019/2/9放送|NHKラジオ「落合恵子の絵本の時間」で紹介されました。
>これまで「落合恵子の絵本の時間」で紹介した絵本リストはこちら1,430円(税込)カートに入れるカートに入れました
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エルシーの大かつやく
ファージョンの童話が、美しい絵で甦りました。昔話のような味わいがこころに残ります。
エルシーはなわとび上手な少女。その評判は妖精たちにも届き、師匠に秘術を学び、やがて伝説的存在に。いつしか村の子どもたちにも、山でなわとびをする風習が生まれていました。
月日は流れ、山の共有地に、新しい領主が工場を建設すると宣言。工場建設の明暗を分ける、村人による最後のなわとび大会に出てきたのは、なんと、年老いて腰が曲がったエルシー。おばあさんになったエルシーは、みんなの大切な山を守ることができるのでしょうか……?
主人公が時を経て、おばあさんになって登場する物語って少ないですよね。おばあさんとおじいさんも、最初っからそうだったという話はありますが。2,640円(税込)カートに入れるカートに入れました
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いのちが、ここにある
川の浅瀬のよどみに、おおきな魚がじっとしている。
のぞき込んだぼくは、足を滑らせて川にどぼん!
水のなかで懸命に伸ばした手が魚に触れ、「ぼく」は無我夢中でそれをつかまえた。
あばれる魚の「ぐりぐり」という感触が手に伝わる。
生きものたちのいのちの躍動を描いてきた絵本作家、田島征三さんが、少年の日の忘れられない体験を描いた作品。
2021年、第68回産経児童出版文化賞・美術賞受賞作。
もう一度、田島さんの作品、『ちからたろう』や『しばてん』や『ふきまんぶく』や『とべバッタ』などを開いて、深呼吸しよう。
おとなにもおすすめ!2021/7/18放送|NHKラジオ「落合恵子の絵本の時間」で紹介されました。
>これまで「落合恵子の絵本の時間」で紹介した絵本リストはこちら1,540円(税込)カートに入れるカートに入れました
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パキスタンに伝わる悲しい「姥捨て山」の話
この国にも「姥捨て山」の言い伝えはありますが、本書はパキスタン版の同様な話です。
パキスタンの男の子ターリックは父親に言います。いずれは、自分もまたとうさんたちを捨てなければならないはめになるだろうが、言い伝えのあるその場所を知るために連れていってほしい。
ターリックの言葉を聞いて、両親はそのまた親の息を考えなおすという物語。
日本にしてもパキスタンにしても、貧しさのただなかにいる家族はそうせざるを得なかった昔があるということで、「そうせざるを得ない」社会状況こそが変わらない限り、隠蔽化された同じことは、どこでも繰り返されるのです。1,320円(税込)カートに入れるカートに入れました
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ずっとひとりぼっちだった山は……
岩だらけでごつごつした山には、草木一本もはえていません。
ある日、1羽のことりが岩角にとまって羽を休めました。
山はわくわくとうれしくなり、
「ずっとここにいてもらうわけにはいかないのかい?」
そう頼みます。ずっとひとりぼっちだった山は、ことりに恋をしたのです。1,540円(税込)カートに入れるカートに入れました
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憧れの外国へ!おばあちゃんの行動力にびっくり!
実行の人、たまこおばあちゃん、
テレビで観たオペラの舞台にあこがれて、オペラの本場へ。
はじめての外国旅行を決意した。
外国語の勉強、航空券の手配など、あれこれ準備して、さぁ出発!
無事に到着し、見知らぬ街をたのしんでいたのですが、オペラのチケットを盗まれてしまいます。
困っていたところにあらわれた、ひとりのおじいさんが、ある場所へと連れて行ってくれます。
そこで出会ったのは、オペラにも負けぬ歌声だったのです!
たまこおばあちゃん、今頃、どこの空? きっと旅していると思うよ。1,320円(税込)カートに入れるカートに入れました
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認知症を子どもにとって身近なものにしたいという思いから生まれた絵本1,650円(税込)カートに入れる
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静かで穏やかな、友情と信頼、喪失と希望の物語。
その野生のバイソンとの出会いは、少女が4歳のとき。
最初はママにしがみついてバイソンを見ていた少女は、次第にこのまっくろでやさしい瞳をしたバイソンのこころの声が聞こえるようになります。
ところがある日、バイソンは森の奥へと消えてしまいます。
雪が降る頃に必ずまた会えると、約束をして。
ほとんどのページがモノトーンで描かれた、ひとりの少女と一頭のバイソンの物語。
ベルギー出身の絵本作家、ガヤ・ヴィズニウスキさんのデビュー作にして、ジェローム・マン賞など、ヨーロッパの絵本賞4賞を受賞した作品。1,760円(税込)カートに入れるカートに入れました
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運命を感じる恋に出会ったら……!
あるとき、ねこは王さまのねこでした。
あるとき、ねこは船のりのねこでした。
100万人の飼い主に愛され、100万人を泣かせたとらねこですが、自分は一度も泣いたことがありません。
ところがある日、美しい白ねこに出会い、恋をします。はじめて愛した白ねこが死んだとき、ねこは、100万回泣きました。
読むときどき、歳を重ねるごとに……感じ方や印象が変わる絵本です。
100万回でも読みたくなる、「不朽の名作」ともいわれる絵本です。1,650円(税込)カートに入れるカートに入れました
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おとうちゃん、ぼくたちはげんきです
『てんごくのおとうちゃん』は、ぼくからおとうちゃんへの大切なメッセージ。
『おかあちゃんがつくったる』は、おかあちゃんからぼくへの大切なメッセージ。
家族ってさ、不器用だけど、愛おしい。
おとうちゃんが亡くなって、おかあちゃんとねえちゃんとぼくの3人家族になった。
ときどき、おとうちゃんとの大切な思い出を思い返します。
キャッチボールをしたこと、頭をどつかれたこと、ライトバンのホットドックを買ってくれたこと。
ぼくはかわいそうじゃない! なぜって、おとうちゃんはちゃんとこころの中にいるから……。
長谷川義史さんが、子どもの頃の記憶を描いた絵本。1,650円(税込)カートに入れるカートに入れました
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「もったいない」には、感謝の気持ちと思いやりのやさしい心が。
水をだしっぱなしにしていたり、まだ使える紙をくしゃくしゃぽい、と捨ててしまうと「もったいないこと してないかい?」。
どこからかやってくる「もったいないばあさん」。こんどはちょっとこわそうなところにやってきたよ。そこでは、なが~いスプーンを使って、われさきにとスープを飲もうとしています。けれど、誰もうまくのめません。そこへもったいないばあさんがやってきて……。
「もったいない」には、感謝の気持ちと思いやりのやさしい心がこめられています。もったいないばあさん、それを子どもたちにわかりやすく伝えるために、今日も大奮闘。1,650円(税込)カートに入れるカートに入れました
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海からうまれた、わたしたちのいのち
たったひとつの単細胞生物から、地球上の生命が誕生しました。約5億4100万年~4億8500年前にあらわれた、体長3~6cmのちいさな「ピカイア」という生きもの。それが、わたしたちの背骨のはじまりです。背骨があるということは、何億年もかけて、いのちをつないできた証。壮大ないのちの旅に、いざ。
約46億年前、宇宙の中に地球が生まれ、やがて海の中にちいさな細胞のような生きものがあらわれます。やがて山脈ができて、川ができ……。魚が川に進出しはじめてから、背骨をもつ魚が出現してきます。「骨の旅」をたどりなおしていくことは、たくさんの生きものたちとのつながりをみつけなおす旅でもあるのです。1,980円(税込)カートに入れるカートに入れました
『あかり』『ひだまり』に続く3作目。
そっと耳をすますと、木陰から草花たちの話し声が聞こえてきました。
こもれびに包まれているたんぽぽの幸せそうな声。光が差さないところにひっそりと佇むすみれの消え入りそうな声。
ただひたすらに、光が差すことを祈ることしかできないすみれではあるけれど、風が吹いて、木の枝を揺らすと……。すみれの葉にほんの一粒のこもれびが……。
求めること、待つこと、叶うこと、夢に終わること……。こもれびの中で考えます。
おとなにもおすすめ! 2020/4/12放送|NHKラジオ「落合恵子の絵本の時間」で紹介されました。
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