川端誠の落語絵本

「じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょのうんらいまつふうらいまつ……」
まるで呪文のようなフレーズですが、どこかで聞いたことがあるという方も多いのでは。
生まれた子どもに良い名前を付けようとする親心から、とんでもなく長い(しかもひとつひとつの言葉がなんだかおもしろい!)名前になってしまった男の子おはなし「寿限無(じゅげむ)」。
想像しただけで押し入れに隠れてしまうほどにお饅頭を怖がる男を、仲間たちが笑いものにしようと、つぎつぎと饅頭を買ってきて食べさせようとする「まんじゅうこわい」。
-
そもそものはじまりは、仏教の説話からだという説もありますが、文化としての落語は、江戸時代ごろからひろく親しまれていました。
古典落語のもつ、人情やひとのこころのうごき、それにもちろんおはなし自体のおもしろさは、時代が変わっても、たくさんのひとに愛され続けています。
川端誠さんの落語絵本シリーズ
クレヨンハウスの店頭でも、「小学校で読み聞かせをしているんだけど、複数の学年の子がいるからどんな絵本を選んでいいかわからなくて…」「自分で声に出して読んでもおもしろい本ありますか?」
といったお客様に選ばれることも多い落語絵本。
クレヨンハウスの川端誠さん落語絵本シリーズでは、数ある落語のなかでも特に人気が高く、子どもからおとなまでたのしめる噺を厳選しています。
声に出して読みたい、覚えてみたい、誰かに聞かせてみたい。そんな思いが次つぎとわいてくる落語絵本をぜひご覧ください。
-
*じゅげむ
孫のお気に入りの一冊です。2、3回読んだら「じゅげむ」の名前を言えるようになり、保育園の先生やお友だちにも披露してまわっているようです。(M・T様) -
*まんじゅうこわい
最近こわい話に興味が出てきた娘。『まんじゅうこわい』にすっかり夢中! とんちのきいたお話で親もいっしょに楽しみました。(M・H様)
-
1,760円(税込)カートに入れる
カートに入れました
-
こんな屋敷、もう住めない?
ばけものが出ると噂の、古い屋敷へ引っ越したご隠居さん。
噂通り、庭の障子がスーッと開いて、毎日ばけものたちが現れる。
でも、ご隠居さんは怖がるどころか、家事やら庭仕事やらと
ばけものたちをこき使うもんだから、みんなクタクタ。
さすがのばけものも、こんなところにもう住めない?
ひと使いの荒いご隠居さん。ばけもの使いも荒かったよう。1,760円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
開き読みに最適の「落語絵本」シリーズ二
町内のわかいもんがあつまって、それぞれじぶんのきらいな「いきもの」をいいあうことになりました。
「へびが、きらいだねえ」「おれは、たぬきだ。」「おれは、くもが、きらいだねえ。」と、みんなが、ひろうした最後に、松つぁんは「まんじゅう」がこわいといいだします。
人をくった松つぁんのちゃっかりぶりは、何度読んでも笑えます。
落語の魅力がたっぷりつまった1冊。1,760円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
1月25日は「初天神」のおまつり!おやこの掛け合いがゆかいな落語絵本
学問の神様、菅原道真をまつる天満宮の縁日は毎月25日。
新年になってから、天満宮にはじめてお参りに行くことを、初天神といいます。
落語絵本、ますます好調の川端誠さんが描く『はつてんじん』。1,760円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
あのなが~い名前も、おぼえてしまいます
きっと世界一長い名前のもち主「じゅげむ」ちゃん。
めでたいものの名前を並べると、ざっと136文字。
名を呼ぶほうも、呼ばれるほうも、じれったい、とは言いっこなし。
これも、子を思う親ごころ。「じゅげむじゅげむ……」ととなえれば、みんなしあわせになれそう。1,760円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
開き読みに最適の、「落語絵本」シリーズ五
舞台は関西。お春は、親元を離れて荒物問屋で奉公している女の子。
「おかん」が恋しくなると、「おかん」そっくりのお面を見ては寂しさをまぎらわせていた。
ある日、いつものようにお面を見に行くと、な、なんとそのお面にはおそろしいことが!!
女の子が主人公と言う、めずらしい上方落語。
旧暦では、立春の頃が新年のはじまり・元旦で、節分はいまの「おおみそか」にあたります。
年末年始、奉公先から休みをもらい、里の実家へ帰るのがたのしみなのは、昔から変わらない慣わしです。1,760円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
もういっぺん食べたい!
秋を代表する味覚のひとつ、「さんま」は昔は庶民だけの食べもので、おさむらいは食べなかったのだそう。
世間知らずのお殿さまが目黒で焼きたてのおいし~いさんまに出会い、その味が忘れられず、というおなじみの落語。
アツアツのさんまに大根おろしをそえ、しょうゆをさすとジュジューッ!
はじめて食べたお殿さまの感激も、うなずけますね。
でもお殿様、さんまが目黒で捕れるわけではないんですよ~。
落語絵本ならではのオチをたのしんで。1,760円(税込)カートに入れるカートに入れました
-
人気役者「たのきゅう」さんの早変わりをご覧あれ
町娘、相撲の力士からタヌキまで! 見事な「早変わり」と、大蛇退治のスペクタクルシーン!!
待望の落語絵本第七弾は、ワクワク楽しい、冒険「落語」活劇!!
徳島にある田能村(たのうむら)の久平(きゅうべい)さん=「たのきゅう」さんは人気役者。ある日、旅先で「母親、病気」の手紙を受け取ります。急ぎ故郷に帰るたのきゅうさんは、その途中、それはそれは不気味な老人に出会います。その老人、実は……。品切れ中1,540円(税込) -
一つ目小娘が登場
「いちがんこく」は、「一眼国」と書きます。なんと、一つ目小僧ならぬ、一つ目小娘が登場!
かわいい一つ目小娘と出会った男が、その子を追いかけて村にたどりつくと、村人たちはみーんな「一つ目」。 「二つ目」男を見た村人は……!?
「異文化と出会ったときに感じてほしい」
川端さんが、そんな気持ちをこめて描いた力作です!品切れ中1,540円(税込) -
賭けで、もりそば60枚に挑んだ「そば清」さん
その気になれば、もりを四十食うという清さん。 あだ名は「そば清」。
六十を食えたら十両をもらうという賭けをうけてたち、ある秘策をふところに忍ばせて挑みますが……?
どんでん返しのオチが、まっています。迫力あふれる力作です。品切れ中1,540円(税込) -
隅田川で、川開き花火があがる
匠の技の花火。江戸の昔から、いちばん人気は隅田川の川開き花火!
「よっ!たがや――。花火の夜に、生まれるいのち。こんなめでたい話を落語でたのしめるなんて、粋だねえ。
たが屋さんの仕事のこまやかな描写のページを描くため、川端さんは九州まで取材しに出かけたそうです。職人さんから話を聞き、仕事場や道具類、たが作りの工程までじっくり観察。その成果が、あの綿密なたが作りの場面というわけです。品切れ中1,540円(税込) -
大岡越前守の名裁き
財布を拾った金太郎は、落し主の吉五郎に届けに行きます。ところが、吉五郎は拾った金太郎のものだと言って、受け取りません。どちらもお金は、相手のものだと、けんかになってしまい……。
江戸奉行、なかでもいちばん取り調べがじょうずだったと言われる大岡越前守。このけんかを、どうおさめるのでしょうか……?
気っ風のいいべらんめえ調が、声に出して読んでも聞いても痛快!
ふたりの畳みかけるような駄じゃれのオチも、お見事!品切れ中1,540円(税込) -
新年を祝う、おめでたい噺
働き者で正直な八つぁん、ふだんは「がらっ八」やら「八公」なんて、よばれています。正月休みでひまにまかせ、ご隠居のところへやってきたところ、珍しい新年飾りと掛け軸が! ほめことばのひとつも言えるようになって、「八五郎さま」と呼ばれてみたいってんで、柄にもないことをしてみるものの、なんともトンチンカンなことに!
お正月には、特別な空気があります。
寒さばかりでなく、ぴりっと気持ちのあらたまる清新さ。
八つぁんも、髪結いにいき、おろしたての半纏を着て、新年のあいさつに出かけます。
大家さん、ご隠居さん、大工の棟梁、お寺の和尚さん、小唄のお師匠さん……。
それぞれのお正月を祝う思いが、装いや家のしつらえ、町内のにぎわいのなかに表れています。品切れ中1,540円(税込) -
お殿様が、めでたくお買いあげ!
単純明快で子どもにも面白いストーリー!は、名人5代目古今亭志ん生の十八番!!
映画『しゃべれどもしゃべれども』で主人公・国分太一が熱演していました!!!
道具屋の甚兵衛さんが仕入れてきた、古びた太鼓。その音をききつけたお殿様のお召しとあって、甚兵衛さんは、びくびくしながら太鼓を持ってお城へ。
なんと、めでたくお買いあげ! となったものの、驚きあまり!?品切れ中1,540円(税込) -
開き読みに最適の、「落語絵本」シリーズ十五
みょうがを食べると物忘れをする」という言い伝えを悪用して、財布を巻き上げようとした宿屋の夫婦。やってきた人のよさそうな客は、みょうが尽くしの宿に驚きつつ、翌朝出発。忘れ物を期待した夫婦が発見したのは……!!
川端誠さんの落語絵本シリーズ、待望の15作目。わかりやすいオチと、さまざまなみょうが尽くしが楽しめる作品になりました。テンポがよく、読み聴かせにも最適!!
続々と出てくるみょうが料理はどれもおいしそうで必見です。品切れ中1,540円(税込)
屋台のそば屋に立ち寄った男、しきりにほめながら、そばをすすり……。
さて、お勘定となると、そば1杯は十六文と決まっているのに、小銭しかないからと、1枚ずつ出しながら
「いま、なん時だい?」
おなじみのときそば。
真っ暗闇に照らしだされたのは、行灯と提灯をともした屋台のそば屋。
寒気のなかに、そばの丼からたちのぼる>湯気もリアルです。
「そばをあつーくして、一杯たのむ」
と声を掛けたくなります。