[Sabu Oguro] 小黒三郎|組み木の五月人形 (段飾り)

組み木人形作家 小黒三郎さん(90歳)が2026年1月6日にご逝去されました。
中学校での美術教師ののち、盲学校・養護学校に勤務、おもちゃ製作をはじめられた小黒三郎さん。
たくさんの組み木作品を生み出されてきました。
そのなかで、子どもたちが手に取って自由にあそべるものを作りたいという想いから誕生したのが組み木の節句人形です。40年にわたり、数多くの作品をわたしたちに届けてくださいました。
節句人形の作品展を、クレヨンハウスで開催させていただいたこと、ご来店のお客さまに気さくにお話しくださり、糸のこで作った作品を披露してくださったことは、わたしたちの宝物です。
小黒三郎さんの組み木作品のデザインの美しさ、子どもへの深い愛情は、未来への希望としてこれからも伝わっていきます。
深く感謝して、こころよりご冥福をお祈り申しあげます。
クレヨンハウス一同


子どもが堂々と触って遊べる、子どものためのお節句人形です
小黒三郎さんの組み木のお節句人形の魅力は、主役の子どもたちが、手にとってあそべること。
作家で組み木デザイナーの小黒三郎さんは著書に書いておられます。「私は(幼い頃)、五月人形とあそんだ覚えがない、(中略)五月人形の中心は大きな鎧・兜が でん と置かれ、その両脇に弓や鯉のぼりなどが ぶら下がっている作り方が多い。幼い子が手に持って遊べるものではないのだ」(著書『小黒三郎の世界No.4 組み木の節句人形2』)。「子どもが主役のお節句なのに、お節句人形が目の前に飾ってあるだけ、触りたいけれど触れない、なんて満足できないよね」とも。
そうした経験をもとに小黒三郎さんは、子どもが堂々と、そして喜々として触ってあそべる組み木の節句人形を長年つくり続けてこられました。五月人形も今の子どもたちが遊べるように、「いくさ」の道具を中心にするのではなく、桃太郎と赤鬼、青鬼、イヌ、サル、キジ、金太郎とクマ、そして鯉のぼりなどをモチーフとして登場させています。
まあるい重箱にぴたりとおさまります
丸い枠にぴたりと収まるようにデザインされた武者や金太郎たち。1枚の板から切り出されたそれらは、ひと続きの木目でつながっています。
木のやさしい手触りを感じながら子どもが自分の手で組み木を飾って遊び、わっぱや木枠にしまう。お節句が終わったら、家族でお人形をしまう時間も大切にしてください。どんな会話が交わされるでしょう。パズルのように、すべてがきちんとおさまったときは、最高の達成感も味わえます。(一部、重箱が紙製のものや、重箱のない商品もあります)
生涯のともだちだから、大切にお手入れしたい
触ってあそぶと、せっかくの白木がよごれてしまう・・・。そう気にされる方もいます。けれど逆に、手の脂分がオイル代わりにもなるので、しまう前に乾いた布で拭くだけで年々いい色に変化して、独特の木の味わいがでてきます。子どもたちへの愛情が込められた小黒さんの組み木の季節人形。子どもの成長を見守り続け、生涯のともだちになってくれます。
有償の「お色直し」も可能です
小黒さんのお節句人形が誕生して40年。時を重ねるにつれ、日焼けや染料の退色などで色が薄く見えるようになってきます。これは天然木の特徴でもありますが、気になる場合は有償で「お色直し」が可能です。また、部品を紛失された場合は、その部分のみを有償で制作することも可能です。まずはお問い合わせください。

実際にお色直しをした写真です。組み木の状態によって仕上がりは異なります。



